不動産投資信託(REIT)基礎知識 :投資信託とは?
投資信託とは?
REIT(不動産投資信託)とは、不特定多数の資産家から資金を集めて不動産を購入し、そこから生じる賃料や売却益を投資家に分配するファンドです。不動産を主な運用対象とする新しい投信として、2001年11月に誕生しました。最大のメリットは、証券取引所に上場しており、証券会社を通じてリアルタイムで売買できることであるといえるでしょう。株式と同じように指し値注文も成り行き注文も行うことができます。このREITの登場によって今までは個人では行うことが困難であった不動産投信が比較的小額から簡単に行えるようになったのです。
この不動産投資信託について考える前にそもそも投資信託とは何なのでしょうか?まずはそこから解説してみたいと思います。
投資信託について
投資信託(とうししんたく)とは、多数の投資家が資産運用会社に資金を預け、資産運用会社がその資金を株式や債券、金融派生商品などの金融資産、あるいは不動産などに投資し、その運用で得た利益を投資家に分配する金融商品のことをいいます。集めた資金をどのような対象に投資するかを、投資家が選んだ専門家に信じて任せる(信託する)ので「投資信託」と呼ばれています。
長らく続いている低金利政策のため、銀行など金融機関への預貯金だけでは資産形成がままならない昨今、非常に注目されている資産運用法で、預貯金と最も異なる点は、元本保証の金融商品ではないということです。
投資信託の運用成績は市場環境等によって変動し、運用によって生じた損益は全て受益者に帰属します。従って、運用が上手くいけば収益を得ることができますが、一方で運用が上手くいかなければ元本割れすることもあり、運用の際には自己責任が求められるのが原則です。
投資信託の仕組み
投資信託の商品は投資信託会社(運用会社)でつくられ、証券会社や投資信託会社、銀行、生損保などの金融機関を通じて販売されます。
その商品を、投資家(受益者)が購入すると、申込金は信託銀行の運用会社名義の口座に振り込まれます。申込金と引き替えに、投資家には、その投資信託を保有することで発生する分配・損益を受け取る権利を表す受益証券が運用会社より発行されます。
運用会社では、ファンドマネージャーが運用方針や投資対象を決め、金融市場に株式や債券の売買注文を出し、約定が成立すると信託銀行に売買内容を通知します。
信託銀行は運用会社の指示に従って資金と株券・債券などの交換や受け渡しを行い、株券・債券を保管します。信託銀行では自行の資産とは区別して投資家の資産(信託財産)を保管しますので、仮に信託銀行が破綻した場合でも信託財産は守られます。そして、運用による分配金が投資家の取引口座へ入金される仕組みになっています。
*銀行預金との違い
投資信託とは何かを知るために、銀行預金と比べてみましょう。
銀行は預金者の資金を預金という形で集めて、資金を必要としている企業に貸し出します。一方、投信会社は投資家から投資信託という形で資金を集めて、これを企業が発行する株式や債券などに投資することによって資金を供給します。
銀行も投信会社も、貯蓄者の資金を調達者に結びつける仲介者の役割を果たす点では共通していますが、銀行預金の場合は、企業への貸し出しによって得た利息は銀行の収入となり、預金者はその中から一定の利息を受取るだけです。一方、投資信託では、投信会社はそのファンドの投資運用を委託され、運用の手数料を受取るだけで、投資による収益はすべて投資家のものとなります。
したがって、投資信託では投資のリスクは直接、投資家が負担することになります。投資によって大きな利益を得ることもできますが、逆に、投資による損失も投資家の負担となり、場合によっては当初投資した元本の回収ができなくなるリスクもあります。
これに対し銀行預金では、企業への貸付のリスクは銀行が負います。預金者は元本と一定の利息の支払いを銀行から保証されています。しかし、それ以上の収益は銀行のものとなり、預金者はもらうことはできません。
日本における投資信託の歩み
日本における投資信託は、昭和26年に施行された証券投資信託法によって端を発し、高度経済成長の好景気を背景に、随時、発展してきました。昭和36年には公社債投信が発売され、株式や株式投信に距離をおいていた人たちにも購入層が広がり、バブル期、その市場規模は58兆円(公社債投信含む)にも上りました。
しかし、バブル崩壊、その後の金融不安、低成長が続く中、株式投信は運用難で基準価格は低迷し、多くの投資家が損失をこうむることとなりました。
最近では、ゼロ金利政策で預貯金ではきわめてわずかの利息収入しか得られないこと、2002年の定期性預金についてのペイオフ解禁、2005年の全面解禁により大口預金者の金融資産の見直しの動きが広がり、預金者も少々のリスクは取っても少しでも高い収益を得たいという心理から、最近では再び投資信託が注目されるようになってきました。
金融ビッグバンの流れで1998年12月から、従来はリスク商品の取り扱いを禁じられていた銀行の投資信託商品の販売が解禁されたのを皮切りに、現在では生命保険・損害保険会社、信用金庫、果ては郵便局まで多種多様な業種が参入し、販売競争が激化しています。
なお多くのファンドの受益権は、平成19年1月4日より振替制度(ファンドの受益権の発生、消滅、移転をコンピュータシステムにて管理する)に移行する予定で、受益証券は発行されなくなります。
投資信託の魅力
投資信託は、預金と異なり元本が保証されていませんが、魅力的な資産運用の方法です。
投資信託の魅力としては、大きく以下の5点が挙げられます。
少額からでも手軽に投資
個人で株式投資や債券に投資するにはある程度まとまった資金が必要になりますが、投資信託は1万円という少額からでも手軽に始めることができます。
投資の基本は分散投資
投資信託は、たくさんの投資家の資金をひとつにまとめて投資しますから、少額のお金でも大資産家と同様に、色々な株式や債券に投資することができ、投資のリスクの分散が図れます。
専門家が運用
投資信託は一般の投資家に代わって、株式や債券などの投資に必要な知識や技術を身につけた専門家が運用します。
投資対象の拡大
株価指数先物やオプション、未上場の株式あるいは金融機関同士の短期的なお金の貸し借りであるコール・ローンなど、個人では投資運用の難しい投資対象にも、投資信託を通じて投資することができます。
高い換金性
投資信託は原則として、投資家が望む時はいつでも、その時の時価で換金することができます。株式や債券への直接投資では、売りたくとも買い手がいなければ売却できません。投資信託はファンドが必ず買戻しを保証していますから換金性は高く、タイミングを逃す可能性は小さくなります。
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